《本体レビュー》[まくら株式会社]雲の上の抱き枕くーも(CooMo)

本日(11/4)、まくら株式会社(枕と眠りのおやすみショップ!)より雲の上の抱き枕くーも(CooMo)が届きました。
以前より何度か要望があった抱き枕で、今回試しに購入してみました。
今回購入した抱き枕は一般向け抱き枕として売られているモノで、萌系抱き枕とは一切関わりのない品物ですが、形状的には変わりないので手を出してみることにしました。 また、まちキャラなどで販売中のポッケらシリーズの本体も同じ素材が使われているようです。

注文したのが週末だったので発送は週明けになったようですが、通常在庫があれば翌日には発送される状態のようです。
梱包状態 開梱状態
本体はかなり大きな段ボール箱(75×63×47cm)で、中はカバーがセットされた状態の本体が二つ折りの状態で入ってました。中身はパウダービーズの為、圧縮などは不可能なのでほぼそのままの状態で入ってました。
通常、そのままで使用することを想定されてるのでカバーはセットされた状態での出荷のようです。(尚、カバーは脱着可能で別売りで色違いも選べるようです。)
(本体購入時もカバーは基本付属で色も選べるのですが、他に良い色もなかったのでピンク色をチョイスさせていただきました。)
品質表示(カバー) 品質表示(本体)
カバーの方は表がベロア素材(タオルのような質感)で裏がメッシュ素材と、表裏で別々の布地を貼り合わせた状態になってました。表はタオルのようなフワフワなさわり心地で、若干伸縮性のある素材のようです。

本体の方は表面の生地はポリエステル85%ポリウレタン15%と、触ってみた感じでは2WTとほぼ同じ感じでした。中材はパウダービーズ(95%)とポリエステル綿(5%)の混合で、単にパウダービーズの物に比べてもっちりした印象です。
ただ、シリコン綿のみのような程のもちもち感は無く、形状を維持する強さは殆ど無さそうです。ビーズの量はかなり多い感じで、平置きで均等にした状態で厚さ18cm程のようです。
重さは3.4kgと中材が綿のものと比べるとかなり重たいです。

(同サイズのP80製ふにピロー(パウダービーズ)に比べると中材の量は多そうです。)

●カバー部分
カバーをした状態(下) カバーをした状態(上)
カバーの実測サイズは160×55cmと仕様通りのサイズのようです。

カバーのファスナー部分(左) カバーのファスナー部分(右)
ファスナー部分は、カバー下端にU字状に回り込むような感じで付けられてました。

カバーの表側(ピンク色)はベロア素材で非常にソフトな肌触りでとても良いさわり心地です。
対して裏側(白色)はメッシュ素材で通気性を重視したような素材のようです。どちらも縦方向によく伸びる素材のようです。(横方向にも若干伸びる)

●本体部分
本体の外観(下) 本体の外観(上)
本体の方は無地の真っ白な生地で、2WTのような縦にも横にも伸びる伸縮性の高い素材のようです。
本体の実測サイズは160×50cm(胴回り約101cm)で、一般的な抱き枕カバーサイズ(160×50cm)でも問題なくセットできる感じですね。
カバーの方は2WTなもの(ライクラやロイカ等)が合いそうです。(スムースニット系は中材が多くて、入れると棒状に硬く締まった状態になる可能性が高いので不向きかと思います。)
※補足10/6:平置きで均一にならした状態だと胴回り101cmですが、偏った状態では部分的にかなり太くなると予想されるので伸縮しない素材や縫製が弱い製品の場合は縫い目が裂ける可能性が高そうです。
(コメントからの情報有り難うございます。m(_ _)m)

本体のみの外観はA&J製ライクラ抱き枕本体と同じ印象ですが、中身は流動性が高くライクラ本体よりも柔らかい印象です。
主材がパウダービーズな為、シリコン綿のような張力は弱いのですが、ポリエステル綿を混合してるのでパウダービーズのみに比べて多少もっちりとした感じで若干押し返してくる感じはしますね。

本体のミミ部分 本体のミミ部分を引き出した状態
本体のミミ部分には中材を入れるために付けられたと思われるポケット状の部分があり、そこを引き出すと筒状で端は縫い閉じられてました。
この形状なら中材の調整をする場合にも楽そうです。(中材が別途用意できるかは不明ですが…)

重量的にはプレミアム本体の方が近そうですが、これよりはずっと柔らかくて軽い印象ですね。(多分、くーも本体の旧仕様(中材:チップウレタン)の製品だとかなち近い仕様だったのかもしれません。)

本体セットが12,600円、カバーのみが3,800円なので本体単体ならば8,800円と、P80製ドリピふにピロー(PB)よりも安く入手できそうなのですが、単体(カバー無し)での入手が可能かどうかは不明です…(汗
※補足11/6:本体単体購入が可能なようです。(商品ラインナップには無いので別途問い合せが必要ですが。)
(コメントからの情報有り難うございます。m(_ _)m)

平置き状態の胴回り 中身を偏らせた状態
カバーをセットした状態で中身を偏らせたときの胴回り 本体のみで中身を偏らせたときの胴回り
平置き状態での胴回りサイズは101cmと一般的な幅50cmのカバーでも入りそうですが、中身を偏らせて本体をかなり太らせると119cmとかなり太くなり、縫製がシッカリしてないカバーの場合、この圧力で崩壊する可能性が高いので要注意です。
専用カバーをセットした状態では115cmですが、これはカバー自体の寸法が元々幅55cm(周囲110cm)と本体より少し大きめに作ってあるのと、ある程度の伸縮性があるので+5cm程度なら許容範囲なのでしょう。
それでもカバーはパッツンパッツン状態なのでこれで縫製が弱いとやはり崩壊の可能性があるのですが、専用カバーの場合は元々この圧力を想定して作られてるはずなので、問題なく耐えれているようです。

これが一般的な抱き枕カバーの場合となると話は違っていて、通常このように大幅に膨れるような本体は想定してないはずで、縫製もあまり強く作られてない場合が殆どなので要注意です。
それでも、伸縮性である程度カバーできるので伸縮性のあるカバーならば対応可能と思われます。 それでも縫製が弱かったり雑なモノだと耐えきれない場合があるので注意が必要です。

★耐えれそうなカバー
・A&J製ツーウェイトリコット ライクラ
・セーレン製ツーウェイトリコット サンペイク/ロイカ
・セーレン製ナイロンスパンデックス
・P80製ツーウェイトリコット
※これらは縫製部分が縢り縫いになっている上に、縫製部分もある程度の伸縮性に耐えれる縫い方(ストレッチ縫い)になっているので殆ど問題ないと思われます。

★耐えれないカバー
・雑誌特典及びゲーム特典系
※特典系は特に縫製部分に難があるモノが多いので要注意です。特典モノは単価を安くするのに色々手を抜いている場合が多いです。(とりあえず袋状になってればいいと言う縫い方しかしてないモノ等)
・一般的なサテンやスエード、スムースニット等
※サテンやスエード等は生地そのものが伸縮しない素材なので例え縫製部分が耐えれる縫い方であっても、許容量が少ないので耐えきれないと思われます。スムースニットについても伸縮性はあまり無いので、許容量はあまりないので注意です。
・A&J/セーレン/P80製以外の伸縮性カバー(萌えプリ・抱き枕工房他等の2WTカバー)
※萌えプリや抱き枕工房製のカバーの場合、縫製部分が直線縫いなので伸縮性に耐えられる構造ではなく、例え生地が2WTやスムースニットであっても偏った力によって部分的に崩壊する可能性が高いので要注意です。

それ以外のメーカー不詳なカバーについては、事前に状態を確認してから使用した方が良いです。
カバーを裏返して縫製部分が縢り縫いになっているかどうか。縦方向(縫い方向)の伸縮性があるかどうか。
あとは実際に本体を入れて試すしかないですね。中身を少し偏らせて力をかけた状態で、縫い合わせ部分の間から糸が見えたらほぼアウトなので諦めた方が良いでしょう。

それでも最大+20cmとなるとかなりの圧力となるので、幅はある程度余裕のあるカバーの方が良いのかも知れません。

●使用感
とりあえず専用カバーをセットした状態で使ってみましたが、かなりがっちり抱きかかえてもPBの量が多いので結構心のある感触を得られます。
抱きかかえると中身が体の形に添ってある程度移動するのでとてもフィット感があります。それでも完全に逃げてはしまわないのである程度のところでがっちりした感触に変わります。

蟹挟みなどをしてもシッカリした感触を得られます。別にP80製ふにピローも持ってますが、こちらはPBの量が少ないので、ある程度寄せるようにして抱えないと中身が完全に逃げてしまいます。それに対してこのCooMo本体はある程度のところで押し留まるのでシッカリした感触を得ることが出来ます。

かなりシッカリ抱えられるので実戦方向での使い方ならばかなり耐えられるかと思います。^^

ただ、問題点はPBそのものの臭いでしょうか。特有の油臭い臭いがどうにも気になってしょうがないです。P80製ふにピローでもある程度してましたが、それよりもかなり強い臭いなので他の本体やカバーと一緒にはちょっと使いづらいです。(実際、一緒に置いてた本体の方に臭いが少し移ってしまいましたし…)
ある程度臭いが抜けるまではちょっとたのカバーをセットして試すと言うことはしづらいです。

(なので他の萌系抱き枕カバーをセットしての使用レポートはもう少し後になるかも^^;;)

重さについても通常のポリ綿タイプとは違いかなり重たいのでこれで埋もれ寝などは無理ですね。(一つだけならまだしも、複数となるとかなりの重量が予想されるのでかなり辛いかと…)

●補足情報
・本体には一応中身補充用の口が付いてますが、これ用の中材が売っているかは不明。尚、同店ではMOGUシリーズ用の補充剤は販売しているようです。(※MOGUシリーズ用はPB100%でCooMoのPB95%ポリエステル綿5%とは成分が異なるので注意。)
・(2010/6/1)現在は本体のみ単品での販売もしているようです。(ただ、以前報告されていた値段よりは若干高くなってますが^^;;)

5 件のコメントがあります

  1. jin 2009年11月4日 pm6:50

    この枕、今本体として使っているが、
    中身を少し抜かないと丸太みたいで、
    抱き枕としては使えないんだよなー
    まあ素直に萌え寝具系から選べばよかったんだが
    非常にやわらかくてよいですよね
    流動時の音も気にならなくて長く使えそうな枕ですよ

  2. s 2009年11月5日 am12:22

    スムースニットだと縫い目がさけるのよねw

  3. 萌え枕er 2009年11月6日 am12:15

    パウダービーズの本体をまだ持っていないので、ちょうど55cm幅のカバー用に本体をプリント80で注文しようかと思っていたところでしたから、試しにこちらを注文してみました。
    お店に問い合わせたら本体のみの販売も(少なくとも私の時は)してくれました。
    お値段も想定どおり8800円と単純にカバー分を引いた価格でしたので、中材の量を考えればプリント80よりもかなりおトクかもしれません。(単純に比較はできませんが.....)
    こちらのショップ、プリント80ほどではないですがセミオーダーでサイズや形状・中材を選べる抱き枕本体も販売しているようですが、東洋紡のコンフォロフトってシリコン綿と比べてどうなんでしょうね?

  4. 羅魅亞★ 2009年11月6日 pm11:08

    コンフォロフト綿はエステル綿の繊維の中に空洞を作って、より軽く柔らかくなるように作られてるようですね。対してシリコン綿はエステル綿の周囲にシリコンを塗布(蒸着)して柔軟性を高めたもののようです。ただ、感触の違いは実際に触ってみないと判りませんね^^;;

    ただ気になるのは側生地がどのようなものを使ってるのかが気になるところ…。ここら辺は書いてないので問い合せるしか無さそうですが…(汗

  5. 萌え枕er 2009年11月7日 am1:57

    なるほど!シリコン綿とコンフォロフト綿、どちらもより柔らかくなる様にという工夫ですが、発想というかアプローチ方法は逆という事ですか.....面白いですねぇ。
    となると、軽さではコンフォロフト、弾力性ではシリコンとなりそうですね。実際、ちょっとググってみるとコンフォロフトは枕以外でも布団とかによく使われているみたいで、羽毛に近い感触のようです。

    抱き枕には少し不向きかもしれませんが、ちょっと興味が出てきました。けど実際に注文するとなると、おっしゃる通り生地が気になりますよね。今回の「くーも」もこちらで生地のレビューがありましたので、躊躇無くポチれましたし。(ちなみに「くーも(本体のみ)」は明朝届くみたいですが、注文確認メールでの品名が「萌え・くーもヌード(ビーズ)」になってたのは.....やはり本体だけ買うのはそういう用途だろうっていうこと?)

    いろいろと参考になりました。ありがとうございます。

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