《抱き枕レビュー》[抱き枕工房]オリジナル「祐衣」抱き枕カバー

本日、抱き枕工房よりオリジナル「祐衣」抱き枕カバーが到着しました。
この抱き枕工房は、つい最近運営を始めた新しい抱き枕製造業者のようで、抱き枕工房オリジナル以外に一般からの受注生産も受け付けるようです。
今回はショップオリジナルとして受け付けていた「祐衣」抱き枕カバーを注文したのですが、製造は受付後との事だったので生地の変更もお願いしてみました。
※今回ここへは初注文だったので詳しくレポートしてみます。

●梱包と発送状態
発送は4/9に行われたようですが、抱き枕工房自体は北海道(札幌)にあるためこちら東京(練馬)に届くのに2日ほどかかったようです。発送時には荷物取り合わせ番号付で発送のお知らせメールが届きました。
梱包外観 梱包中身
ヤマト袋に入れられた状態で送られてきました。品名欄は「枕カバー 1枚」…うーん、自分はもう慣れてしまいましたけど、通常はもう少し考えて欲しいかも。
明細書と案内
注文したのは3/30(月)で発送されたのは4/9(木)、手元には4/11(土)に届きました。製造に2週間程度かかるという事でしたが実質2週間弱で届きました。
元のスエード生地の状態ですとP80と比べてかなり安かったのですが、生地を2WT変更するとP80と同じ程度の値段になってしまいました。

カバーの包装(表) カバーの包装(裏)
カバー自体の包装はちょっと縦に細長いです。赤い巾着袋はオプションサービスで申し込んでおいた香り袋です。

●オプション
香り巾着袋
香り袋の中は香水をしみこませた綿が入ってました。香りは4種類の中から選択できて、今回は「ブルガリ オムニア クリスタン」(清楚なお嬢様向けの香り)を選んでみました。
カバーと同じ包装に入ってるのでカバー自体にもかなり香りが移っているようです。(巾着を開かなくてもかなり香りが強いので、保管はさらにビニール袋などに入れた方が良いです。)
A&Jでは生地そのものに香りカプセルを織り込んだ芳香スムースニットというのがありますが、こちらはオーソドックスに香料の入った香り袋を用意することで好みにあったものを選ぶことが可能になってます。
お試し的な要素が強いのですが、普通の人にはあまり香水を試す機会が無いので、こういった感じで色々試す機会があるのは良いと思います。
この香り袋は期間限定のようですが、できればこれからも続けていって欲しいですね。バリエーションも出来れば増やしていって欲しいかも。(日々抱き枕(のキャラ)に合う香水を探求している方もいますし、こちらの意見を取り入れていくのも良いでしょう。)
更にその香水の購入手段も用意してくれると尚良しですね。

●生地について
カバー自体はかなり光沢が強く一瞬サテンかと思ってしまう程でしたが、一応ストレッチ素材で縦横にも伸びる素材でした。(P80製2WT生地も光沢がありますが、こちらはさらに強くサテンのような輝きです。)
今回、通常受付では“シルキースノースエード”でしたが、これを“シルキースノーストレッチ(2WAYトリコット)”に変更したところ、差額が+5345円となってしまいました。
元のスエード生地の方は他(P80)に比べて安価でしたが、ストレッチ生地では他(P80)とあまり変わらない値段になってしまってます。

生地自体は光沢の強いサテンをそのままストレッチ素材にした感じで、触った感覚もほとんどサテンと同じ感じ(サラサラツルツル)そのままで伸縮性のある生地となってます。
繊維自体はポリウレタンを含まないポリエステル100%で、それをトリコット織りした感じです。繊維自体の伸縮が弱いので他の2WTよりは若干伸縮性は弱いですね。(同じポリエステル100%な伸縮生地スムースニットよりは伸縮性は高いです。)

ただ、生地の表面の光沢が強すぎるのが残念なのでここら辺は改善を願いたいです。
各社カバーとの比較

●印刷状態
印刷自体は昇華印刷で解像度も非常に高く、P80と同じか高いぐらいのようです。(使ってる印刷機材もP80のものとほぼ同じようですし。ちなみに実際の印刷はこちらのようです。)
生地は表と裏が繋がった一枚なものを二つ折りで縫製した形になってます。(これもP80製カバーと同じ製法です)
表と裏の境目 縫製部分

印刷自体はかなり高解像度で、素材要求時も最低200dpiのものを要求しているようで、それなりに解像度の高い素材で印刷をしているようです。
ただ、生地の光沢が強すぎるので全体に色が薄くなって見えてしまうのが凄く残念です。
サイトの説明では「上品な光沢が特徴」と謳ってますが、抱き枕カバーの中ではかなり安物に多い「下品な光沢」になってしまっていて凄く残念です。
ここら辺も改善を要求したいですね。

●縫製部分
ただ、問題なのは縫製部分でしょうか。縫製部分はかなり単純なのようで単なる直線縫いとなっていて、伸縮する生地ではちょっと向かない縫い方になってます。これでは抱いている間に糸が切れて縫製が溶けてしまう可能性があります。
また、生地の端が少し溶けたような感じで硬く部分的に焦げたようになっていました。これは生地の裁断面を熱で溶かして繊維が解けないようにしているようですが、伸縮性の無い生地ならば気にはならないのでしょうが、伸縮性のある生地の場合この部分をひっぱるとプチプチという音がしてしまい、あまり気持ちいいモノではありません。
ここら辺は伸縮性も考慮して、他のメーカー製抱き枕カバー同様にかがり縫いなどに変更していただくことを願います。
各社縫製部分比較 各社ファスナー部分比較
ファスナーについてはカバーの幅が45cmに対して開口部が38cm(84%)なので、まぁ問題ない幅のようです。ただ、ファスナーのスライダー部分がかなり大きく、他のカバーのものと比べてもかなり大きいです。(倍近くありました)
ここら辺はもう少し小さな物を採用して貰いたいところです。
また、エレメント部分も他社のように完全に覆い隠すような構造にして欲しいですね。

●《Photoレビュー》

全体(表・上) 全体(裏・上)
全体(表・中) 全体(裏・中)
全体(表・下) 全体(裏・下)

本体にはP80製ふにプニ(160×45cm、無増量)を使用。

左(表):頭上4.5cm、爪先下3cm
右(裏):頭上3.5cm、爪先下4cm

頭上はギリギリセーフな感じで、あまり厚くならない本体であればほとんど気にならないでしょう。
(中綿増量した本体だとちょっとキツイかも)

キャラはオリジナルでかなりスレンダーですが出るところはばっちり出ていますね。

今回はイラストの都合なのか左右がかなり狭くなってしまって、部分的にギリギリになってしまってるのが惜しいです。
これぐらいなら幅50cmでも良かったような気がします。

香り袋と一緒に包装されていたので香りがかなり移ってたようで、一日添い寝してもまだまだ上品な香りが残っています。

※実際のカバーに★印はありません。

ちょっと恥ずかしそうな表情(表) ちょっとドキドキな表情(裏)
ちょっとシャツで隠れたおっぱい(表) 清楚なぱんつ(表)
張りのあるおっぱい(裏) なにも隠す物がなくなった…(裏)
※実際のカバーに★印はありません。
右手(表) 左手(表)
カバー自体の幅が狭い(45cm)なのでかなりギリギリ。(切れてはいませんがあと数ミリのかなりギリギリまで寄ってます)
縞々ニーソな膝(表) ヒモがほどけてずり落ちたパンツ(裏)
ニーソな爪先(表) ニーソな爪先(裏)
ファスナー(左側) ファスナー(右側)
ファスナーはかなり大きくて、エレメント部分もかなり露出しています。一応一部覆うような構造になってますが、しっかりとは縫われてないのでほとんど隠れてません。(A&Jの初期のスムースニットなカバーとほぼ同じ構造ですね)
開口部分は38cmでカバー幅(45cm)に対して84%なのでまぁ問題はないでしょう。

●改善点
ここまで見てきて改善が必要なところを整理してみます。
・生地の光沢が強すぎて色の再現性が低くなってるので、もう少し色の再現性の高い生地(より白い生地)の採用を願います。
・縫製部分は伸縮性のある生地にあった縫い方への変更が必要と思われます。(直線縫い→かがり縫い)また、生地端の熱溶融処理はしない方が良いです。
・ファスナーはもう少し小さなモノを採用し、エレメント部分の露出を抑えた構造にするべきです。
・発送時の伝票の品名欄は中身が抱き枕(又はそれに類するモノ)と判る書き方をしない方が良いです。(通常は当たり障りのない「雑貨」など)

●総評
この印刷屋では抱き枕カバーを扱い初めて日が浅いようで、まだまだこれからなような感じがします。まだまだ改善する余地がかなりありますが、色々と多くの意見を取り入れて良い方向で成長していって欲しいところです。

また、期間限定ではありますが香り袋を付けるなどのなかなか面白いアプローチもしているので、色々と頑張って欲しいです。

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