《本体レビュー》[A&J]ライクラ抱き枕本体(DHR3000)

A&Jより、新たに開発された側生地にツーウェイトリコットライクラを採用した抱き枕本体(ライクラ仕様)が発売され、先日入手することが出来ました。
発送の方は数日前から行われていたようですが、申込数が多かったのか数日に分けて発送されているようで、まだ(3/13時点で)全ての発送は終わってないようです。
また、キャラハイでの委託販売分については発送がもう少し後(3/24以降の発送)になるようです。
今回の初回生産数は300個限定のようですが、まだ在庫はあるようなので気になる方は今からでも遅くないと思います。
※売り切れてしまった場合、次回生産は6月中旬になってしまいしばらく待たされてしまうので気になるのならお早めに。
(※今回製造分の製品にはサイズに若干問題あるので注意。)
追記(3/16pm):製造時に生地の伸縮性に起因する問題が発生していたようで、出来上がった製品のサイズが不安定に(小さく)なっている模様です。これについては出来るだけ早く対策する予定のようです。
追記3/19:A&Jより正式な発表があったようです。側面の直線的な測定ではダメで、本体の中央部を縦にふくらみ部分に沿って測った長さで160cmに合わせられていたようです。なので、この部分が想定している長さの下限157cmより短かった場合にのみ交換対象になるようです。 (※側生地の長さでは無く、あくまでも膨らんだ状態での表面生地が伸びた状態での長さが仕様サイズのようです。)
追記3/23:製造サイズを165×50cmへアップして再生産するようです。また、これに伴いサイズ計測をしなくても使用に差し支えのある方を対象に希望者には交換の受付を行うようです。

●梱包状態
梱包状態 開梱状態
梱包状態は前回のセベリススムースニット抱き枕本体と同様、圧縮3つ折り状態で梱包箱も比較的コンパクトなものです。(梱包箱外寸:57×54×16cm)
伝票の品名欄は「雑貨」でした。ちなみに伝票と共に張り付いている茶封筒は納品書です。(注文した内容がそのままプリントされたものですが)

●圧縮状態
品質表示 圧縮3つ折り状態の本体
品質表示はカバーではなく圧縮袋に直接貼り付けられてます。
品質表示:2WAYトリコット(高級素材ライクラ使用)、側地:ポリエステル85% ポリウレタン15%、詰め物:ポリエステル100%、抗菌防臭素材セベリス使用
抱き枕用の側生地にはカバー用のツーウェイトリコットでは採用されていない抗菌防臭素材セベリスが使用されているのですが、これをカバー生地に採用すると光沢が強く出てしまい風合いを損ねてしまうようなので、印刷をしない本体生地のみに採用されたようです。

●開封
圧縮状態の端面 開封直後
圧縮状態の本体は非常に薄っぺら(1cm程度)でしたが、開封するとあっという間に厚さ30cm近くにまでふくれあがります。
本体側生地の実測サイズは155×52cm、仕様では160×50cmサイズのカバー用なのですが、縦が少し小さいようです。
ちなみにセベリス本体の場合は158×46cm、胴回りは102cm程ありました。

本体を横から見た状態 胴回りの大きさ
胴回りは108cm程、幅50cmのカバーに対しては少し大きな感じですが非常に柔らかいのでカバーの生地を伸ばしてしまうほどの張力は無いと思います。

●ファスナー
ファスナー左側 ファスナー右側
そして今回もセベリス本体と同様にファスナーが付いてましたが、今回は開口部の幅が非常に広く作られました。(開口部幅38cm)

●中の様子
中の様子 内側の生地の幅
ファスナーを開けて中をよくみると綿の中央部分に少し隙間が出来てるような感じです。これは詰める工程で出来たモノかは不明ですが、手を差し込むとかなり深くまですんなり入っていきます。
この空間を利用して中綿の増量や、減量をするのにも多少楽に出来そうな気がします。(セベリス本体では中綿はみっちり詰まってたので均一に中綿を調整するのは難しそうでした。)
また、ファスナー部分の内側に結構な幅の布地が余ったようになってますが、意図してこうしたのかは不明ですが、本体の縦幅が155cmと仕様より少し短いので内側に生地を余すぐらいならもう少し大きく作っても良かったのではと思ってます。

《考察》中生地を多めにしてるのは幅広の開口部から綿を入れた後、閉じる前に逆戻りを抑えるためにあえて中生地を多めにしているのではないかと思われます。

●各種本体比較
各種本体比較
とりあえず各種メジャーなノからマイナーなものまで並べてみた。
左から「メディオ本体(A&J)」「ふにプニ1割増量(P80)」「ライクラ本体(A&J)」「セベリス本体(A&J)」「プレミアム本体(まちキャラ)」、あとオマケで「カフェレオ本体」
メディオ本体はA&J直販のPEデシン本体と同じものと思われます。側生地は伸縮性が無くて少し硬めなので主にサテンやスエードのカバー用に使用。
・ふにプニは側生地ツーウェイトリコット、中綿シリコン綿で今回のライクラ本体とほぼ同じ仕様ですが、中綿の量が少し少なくある程度増量しないと物足りなく感じてしまいます。(少し使い込んでるので若干中綿がボコボコしてます)
・ライクラ本体は今回の新作本体で、側生地ツーウェイトリコット、中綿シリコン綿(1.5kg)で綿の量がふにプニの2~3割増ぐらい。非常に柔らかいです。
セベリス本体は側生地スムースニット、中綿シリコン綿(2.2kg)でライクラ本体に比べて側生地の伸縮性が弱いが中綿が多いのでしっかり抱きかかえるのに向いてるかも。
プレミアム本体は以前まちキャラにて限定販売された物ですが、側生地ツーウェイトリコット、中綿低反発チップ+ウレタン。手持ちの本体の中で一番重たく(約5kg)、完全に体重を預けても潰れてしまわないぐらい丈夫です。ただ、購入当初は真っ白だったウレタンがだいぶ変色してきています。(ウレタンの特性上の問題)
カフェレオ本体は…たまたま写り込んでしまっただけなのですが、一番側生地が硬くて中綿の量も少ないので壁とのスペーサーに使ってます。
これ以外にコスパ本体やホワイトキャンバス本体などもありあす。

●用途による適合性
この中でどれが一番良いのかと聞かれると、それぞれの使い方や好みによっても多小差はありますが、ふんわり添い寝や軽く抱きかかえたいのであれば今回のライクラ本体が最適ではないかと思います。
(P80のふにプニもかなり良いのですが、注文方法に多少難があるのが欠点です。その分カスタムオーダーが可能なので定形外(160×50cmや150×50cm以外)の大きさになるとP80以外では殆どありませんのでそういった場合には有用です。)
逆にがっちり抱きかかえたり、蟹挟みをしてみたり、激しく(?)使いたい場合にはライクラ本体よりはセベリス本体の方が向いているような気がします。
上からのしかかったり、馬乗りで…という用途ではプレミアム本体が最適なのですが、現状入手不可能なのでちょっと難しいですね。

●カバーとの組合わせ
カバーと組み合わせる場合にはライクラ本体は程よい柔らかさなのでツーウェイトリコットやスムースニット、ナイロンスパン等のモノに対して最適と思われます。
あとセベリス本体では本体より小さいカバー(150×50cm等)で伸縮性の弱いスムースニットや伸縮性の無いサテン生地のものだと入れるのが厳しかったのですが、ライクラ本体であればかなり柔らかいので苦労せずに入れることが可能かと思われます。

●実際のカバーに入れてみた
最近入手してまだ未レビューだった東風谷早苗抱き枕カバー(実測162×50cm)とうどんげ抱き枕カバー(実測152×51cm)の両方で試してみたのですが、縦162cmの早苗カバーでは生地がだいぶ余ってしまいました。やはり縦が少し小さいのが問題のようです。対して縦152cmのうどんげカバーの方はちょっと大きいぐらいですが問題なく入りかなりフィットした感じです。
やはり縦が少し短いのが影響して仕様160×50cmのカバーだと若干問題ありですね。
ただ、横幅に関してはどちらもピッタリフィットしているので下部の生地の余りさえ気にしなければ抱き心地に関してはさほど影響無いです。

152×51cmのサンペイクなカバーと組み合わせて使用した場合の印象は、かなりもっちりフカフカな印象でかなり良い感じです。(個人的には中綿が少し多い印象だが、これは本来のサイズ以下で使用している為でもあるので仕方がありませんが。)
162×50cmのツーウェイトリコットなカバーと組み合わせた場合にはカバー側が余ってしまうので多少問題有りかも。(どうせ本体の入れるのなら入れるならきっちり全体が入ってる状態が望ましい。)
実際、仕様160×50cmなカバーでもだいたい157~163cm迄の幅の誤差があるのでこの誤差も許容できるぐらいの本体であることが望ましいです。この点に関してはA&J製のカバーでも同程度の誤差の幅があるので考慮して頂きたいです。

製造誤差で小さくなってしまったのなら今後は安定した仕様通りの製造をお願いしたいのですが、これが事実上仕様だとすると多少改善を要求したいです。 (どちらにしても公表仕様通りの製造をお願いしたいですね。)
カバーに関しては製造誤差でとして±3cmまでは許容誤差範囲として表記されてる場合が多いのですが、今回の場合は-5cmとカバーの許容誤差範囲より大きいのでちょっと問題ありです。
(※これに関して改善要望を送ってますが、実際改善されるかは不明です。)

●総合評価:80点
仕様通りだとしても 160×50cmなカバーにセットした場合にカバー側が余ってしまう場合が多いのがマイナス点。あと値段的に若干割高な印象があるので、その部分もマイナス点。それ以外の部分に関しては生地の質感は良好。中綿の量についてはちょっと多い位だがまぁ満足。よって総合して点数を付けるとしたら80点が妥当。

その他、問題点の考察については後日追記予定

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